光の風

「考えていることを言わない、それでも考えていると認められるというのでは、発語することは工場で出来た製品を出荷するというほどの意味しかなくなり、たとえ出荷しなくても工場が動いていればよいというわけで、発語すること、「思っていることを言うこと」に誰もが尊敬を払わなくなり、最後、言葉は、意味を失い、死んでしまう
言葉が死ぬと、人間から公的領域というものが消える、生きることの意味が消える。その結果、人は、単純なものに対する対抗原理を失い、最終的にはある種の全体主義を呼び寄せてしまう(=ハンナ・アーレント)。 」(加藤典洋


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>目が見えない気持ちはいくら目を閉じてもわからぬように
>すべて分かり合えはしないよ 
>だけど分かり合いたくて 扉の鍵穴からもれるくらいでもいいから
>だから言葉よ溶けないで
>だから言葉をつかまえて