続V考 (てきとー)

>DJ/VJ
同様にそれらを扱うクリエーターやアーティストのことを VISUAL系アーティスト SOUND系アーティストなどと呼ぶ
つまりVISUAL系アーティストはVISUALを扱うことが本業であるため音声などその他のものは基本的に扱わない
よって、例えばVISUAL系バンドというのはエアギターや口パクなど視覚的要素を中心としたものや、名前上バンドとではあるものの演奏よりもダンスや写真集の販売などがメインである場合などを指すと思われる(想像)

あるいは、一方では、本業は別のものだが〜〜にも重点を置いているといった意味で、〜〜系何々という言い方をすることがあるという、
例えばバンドやミュージシャンはふつう音声を扱うことを主としているが、視覚的要素も重視しているとしてVISUAL系バンドなどと表現することがあるなどといわれるが、
最近はマルチエンターテインメント化するパフォーマーが多くなったためこの使われ方はあまりされなくなった(想像)

いずれにせよ これらの用法は同時に用いられ混乱することが多いので、何らかの、区別できる別な名称が創られることが望ましい。




或いは、
上記のようにVISUAL系ミュージシャンとは音のみではなく外見にも重点を置いた人たちと言われるが
中でもしばしば着目される例として
元来 バンドとは音を扱うものであり見た目格好などは関係ないはずであるが、そうはいいつつも「見た目だけで決めんな」の例に見られるように 多くの場合礼装や特定のジャンルと特定のファッションが結びついているなど やはり見た目ばかり気にして入るではないかという反感から、見た目や格好を気にしないが故に派手や奇抜と言われてしまう という結果が起きる という場合がある。
ファッションとジャンルの結びつきは特にポップスやその時流行しているジャンル・ファッショナブルな音楽などといわれるものにおいて起きやすい。ポップなものが一番堅苦しいという結論が生まれる。むしろクラシックなどのほうが音楽の純粋さを求める傾向があるため見目格好などには拘らない場合がある。


この辺りまで考えるとやっと現在ヴィジュアル系という言葉が今のようなものを指すようになったいきさつが見える気がしてくる

音楽以外の全てのものに拘りたくない・捕らわれたくないという想いがVISUAL系を生むという結論が生じる

故にVISUAL系はバンドであるといわれることになる がこのあたりはロックとかアバンギャルドと言われるジャンルにしばしば見られる共通項であろう
ゆえに VISUAL系とはしばしばロックであったり前衛的であったり啓蒙的であったりであったりする
また、先のクラシックの例のようにアートの道を追求しているらしい場合が多い
アーティストや天才科学者などは変な人であるという古典的な描写である



しかし最近ではROCK IS DEADやその他多くの前衛的流行と同様にVISUAL系といわれていたもの自体がFASHION化・特定の形式と結びつきだしてきたという現象に応じて、
VISUAL系をやめることこそが最もVISUAL系的であるという また逆説的な結論が生まれている 「マリリンマンソンが神の教えを説いて回るようなもの」というやつである 似たような現象は数年前にもおきたが他のジャンルを渡り歩く者、それまでの路線をさらに追求するものなど模索や迷走が始まる

また一方で、その間に他の特定の文化や流行やマイノリティ意識と結びつく人達が増えそちらにメインストリームが移っていった結果、語はそれらを指すようになりまた新たな用法が生まれてしまう
この頃になるとむしろ初めから見た目を重視したりすることに重点がおかれるようになり、それに対する反感への反論という点では初期の前衛的やロックな雰囲気を残すものの、バンドである理由はあまり感じられなくなり、少なくともバンドやその作品として前衛的であるというよりはファッションや作風やキャラクターとしての前衛的といった印象が強まる しかし先述のようなVISUAL系の形式だけは残り拘るという奇妙な傾向が感じられる
また新たな形でのVISUAL系のファッション化・形式化・形骸化がおき、それが重視されるようになるが、それ故にそれらの形式は他のファッションとも近いものとなったり他のファッションにも取り込まれていったりする。




やはりややこしいのでそれらを区別できる名称の提案と普及が望まれる